豊胸術は、決して女性だけのものではありません。男性でも希望する方はいらっしゃいます。性同一性障害の方が豊胸を選択するケースは多いように見受けられますが、そうでなくても女装の際に洋服が映えるように手術される方もいらっしゃいます。
悩みについて
豊胸を受けたいと思っている方の悩みの中では、「女性のような胸になるのだろうか」「理想のサイズまで膨らませることができるのだろうか」といったことが多いように思います。
男性の豊胸は女性の場合と比べて、工夫をすべき点があることは事実ですが、最終的には女性と同じように手術することが可能です。
施術方法・種類
1.ヒアルロン酸注入法
身体の負担を抑えた方法です。脇の下や乳房の下から注入するだけのため、傷跡が目立ちにくく、ダウンタイムもほとんどありません。ヒアルロン酸は体内で吸収される物質であり、半年~1年ほど効果が持続するとされています。
2.脂肪注入法
ご自身の脂肪をいただいて、胸に注入する方法です。全く膨らみのない状態からでも豊胸できますが、複数回施術が必要になることもあります。男性の場合、皮下脂肪が少ないケースもありますので、注入に必要な脂肪を集めるのに女性よりも大変になってしまうこともあります。
3.シリコンバッグ
目標とするサイズに近付きやすい方法です。男性は女性よりも皮膚が伸びる比率が低い場合もありますが、それでもかなりの大きさのバッグまで入れることができます。大きなバッグを挿入したくても皮膚に余裕がない患者様には、エキスパンダーという皮膚を膨らませる装置を使用して手術することも可能です。
リスクや後遺症
女性の場合と同じリスクや後遺症があり、男性だからといってリスクが高くなるということもありません。ただし、男性は女性とは異なった身体上の性質があるため、施術法の選択は大切です。どのような方法が合っているのかは、実際に診察をした上で決定します。
施術の流れ
カウンセリング
まず、どのような豊胸術がその方に適しているかを見極めてご提案いたします。
麻酔・手術
静脈麻酔を選択していただくと、眠った状態のうちに手術を終えられます。
休憩・ご帰宅
手術後は、目が覚めてはっきりするまでリカバリールームでお休みいただいた後、ご帰宅いただけます。入院の必要はありません。
料金について
男性豊胸は自費診療となります。手術には、薬品代や検診代も含まれた手術代と麻酔代が必要です。