リップリングとは
挿入したシリコンバッグの縁が波打ったり、ポコポコとした感触になってしまったりして、皮膚表面からはっきりと見える現象のことです。バッグを動かすとわかりやすく盛り上がることもあります。
これは、シリコンバッグによる豊胸特有の症状です。
原因
リップリングが起きる原因としては、「体型に合っていないシリコンバッグを入れた」ことです。挿入する際には、まず乳腺や大胸筋の内側にスペースを作ります。しかし、痩せ型の方や小柄な方は充分なスペースが作れず、挿入した際に折れ曲がったり、よれてしまったりすることがあります。
また、手術で充分なスペースが確保できてバッグを挿入できた場合でも、時間の経過とともにスペースが狭まってしまい、数ヵ月経過してから徐々にリップリングを生じることもあります。
シリコンバッグ豊胸をする際は、医師によるバッグの見極めが必要です。同時に、マッサージなどの術後のケアを充実させることも、クリニックの務めと言えるでしょう。
起きてしまったら
万が一リップリングが起きてしまったら、挿入されているバッグを抜去して適切なサイズへ変更、あるいは脂肪注入などの別の方法によって豊胸術を行う必要があります。症状によっては、抜去せずに周囲へ脂肪移植をすることで目立たなくすることも可能です。
リップリングが自然に治ることはありません。また、放置していても皮膚に負担をかけてしまうことになりかねないのです。早期であれば改善できますので、疑いがあればお早めに診察へお越しいただければと思います。