ワキガは遺伝だけじゃない？臭いの原因と対策によるワキガ多汗症 | ガーデンクリニック

両親、父親か母親のどちらかがワキガであると、子どももワキガになる可能性が高くなります。両親がワキガの場合は約75%、どちらかの場合は約50%など、確率としても高いです。

耳垢がねっとりと湿っている、ワキ毛が多い、汗をよくかくなど、体質的な原因によってワキガになるケースもあります。特にワキ毛が多いと臭いが拡散されやすくなり、汗を多くかくと臭いのもとである原因が多く出されてしまいます。

女性の場合、一時的な体質の変化によってワキガが出るケースも珍しくありません。

女性ホルモンには、ワキガの原因となるアポクリン腺を活性化する働きがあります。そのため、生理中や妊娠、出産など、女性ホルモンの働きが強い時期にはワキガが出やすいと考えられています。これらの状態は一時的なものであるため、長く続いていなければ問題はありません。

食生活の乱れや不規則な生活、飲酒や喫煙の習慣、ストレスなどは、健康状態を悪くしてしまうため、ワキガの原因になりうることもあります。

ワキガの対策は、ワキガのレベルによって異なります。

ワキガのレベルは、ガーゼテストで確認できます。

ワキにガーゼを当てたまま数分間運動をして、ガーゼからの臭いを確認した結果、

• ・レベル1：ガーゼから臭いがしない
• ・レベル2：わずかに臭いがする
• ・レベル3：鼻にガーゼを近づけると、臭いがする
• ・レベル4：鼻にガーゼを近づけなくても、臭いがする
• ・レベル5：ガーゼを手に持っただけでも、臭いがする

以上の結果がわかります。

レベル3は軽度のワキガ、レベル4は中度、レベル5は重度のワキガで、医療機関での治療が必要です。しかし、レベル1やレベル2程度であれば、生活習慣やセルフケアで対応できます。

以下では、レベル1とレベル2における対策についてお伝えします。

デオドラント剤や殺菌剤、制汗剤をワキに塗ると、臭いの原因であるアポクリン腺の働きを抑えられます。スプレーや軟膏、パウダーなど様々な種類があり、市販での購入も可能です。

また、こまめにワキの汗を拭く、定期的にワキの毛を処理するなどのケアも必要です。ワキの汗や毛量は臭いを広げてしまうため、普段からケアをしましょう。

高カロリーで脂質が高い食品は、ワキガの臭いを強くしてしまうことがあります。肉食に偏る方や、牛乳やバターなどの乳製品をよくとる方は、ワキガが強い傾向にあるともされています。大豆製品や魚など、脂肪が少ない食品をとり、臭いを抑えるといいでしょう。

お酒のアルコールやたばこのニコチンには、アポクリン腺の働きを活性化します。これにより、汗の量が多くなり、臭いも強くなってしまいます。飲酒や喫煙の習慣がある方は、これを機会に減らす努力をしてみましょう。

トレス対策や運動の習慣も、ワキガ対策として役立ちます。ストレスがかかると交感神経が優位となり、汗をかいてしまう『精神性発汗』につながります。精神性発汗によるワキガも強い臭いを発するので、ストレス対策に力を入れてみましょう。運動して健康的な汗を流すことも、老廃物の排出や細菌繁殖の予防となり、臭いを抑えられます。運動をすると臭いが気になってしまう方は、なるべく一人で運動をするか、運動後にしっかりと汗を拭くといいでしょう。

自分でも周りからも気づかれるレベル3以上のワキガには、治療が必要となることあります。

ワキガの治療は、医療機関で受けられます。ワキをわずかに切開して２つの汗腺を取り除く手術やボトックス注射などが受けられます。ワキガの切開手術では深刻なダウンタイムはほとんど起こりませんが、不安がある方はボトックス注射を選ぶといいでしょう。

ガーデンクリニックでは、２つの治療に加えて永続的に効果の続くビューホット治療もご用意しております。