開院以来、医師として経営者として悩み、考えることはつきません。そんな僕がいろいろなストレスから離れられる場所とは? ひとつはもちろん、レースが行われるサーキット。そしてもうひとつ、とても大切な場所。それが山中湖にある別荘なんです。
欲しかったのは、子どもの頃の夢をかなえる家
僕が別荘を建てたのは約3年前。当初は、自分が大好きな車を置ければ場所はどこでもよいと思っていたのですが、富士山が目の前に大きくそびえたつ今の場所を見つけた時、ここにしようと即決しました。とにかく僕は車さえ置ければよかったので(笑)、それ以外の建築デザインやインテリアは奥さんがすべて担当し、とても居心地の良い家ができたと思っています。
僕が欲しかったガレージには、自分が集めた車を10台ぐらい置いてあります。以前お話したように、僕にとって車は乗るもの。古い車も多いのですが、入手した時はまともに動かないようなボロボロの状態でも、ちゃんと元の姿にレストアし、すべていつでも乗ることができるように整備した状態で保管しているんです。
思い起こせば、スーパーカーが欲しいという夢、そして車と一緒に住む家という夢を抱いていた子供時代。それがかなったこの場所を見た時は、やっぱり達成感というか、とにかく感激でした。子供の頃から憧れた車に囲まれて、オトコの夢がかなったという感じでしょうか。
自分以上に、招いた人達が心から楽しめる場所に
この場所をみんなにどう楽しんでもらおうか、そんなことを考えるのも別荘の楽しみです。東京からのアクセスもいいですし、テラスで食事もできるので、コロナが落ち着いたら、クリニックやレーシングチームのスタッフたちと一緒にバーベキューなどして楽しみたいと考えています。自分以上に、現場で働いてくれているスタッフたちにこそ、ここでリセットしてもらえればと思っています。
別荘を作って良かったなと感じるのは、やっぱり招いた人たちが楽しんでくれること。それが本当にうれしいんです。以前子どもたちのパパ友に来てもらった時は、ガレージで好きな車を選んでもらい、5台ぐらいでツーリングしたことも。みんな子どものように楽しんでましたね。
日常をリセットできる別荘は“永遠の○○部屋”
僕にとって別荘は、とにかく一番リラックスできる場所。正直なところ、休日でも仕事のことをまったく忘れられるということはなかなかできないですが、それでも別荘に行けば空気は違いますし、目の前には雄大な富士山がある。それだけで癒されるんですよね。医師として経営者としてやるべきことに常に囲まれている日常を離れ、ここなら自然とリセットができる。そんな大切な場所なんです。
居心地の良い空間と大好きな車たち。そんな自分の好きなものに囲まれた別荘は、本当は僕にとっての“永遠の子ども部屋”なのかもしれませんね(笑)