このところ仕事の話が続いてしまったので、たまには僕のプライベートの話も。今回は僕の唯一の趣味の話です。ちょっとマニアックになってしまうかもしれませんが、おつきあいのほどを(笑)
最初に買ってもらったのはアメ車とフランス車!?
僕は物心ついた時からの、大のクルマ好きです(笑)
最初の想い出は、初めて父に買ってもらったミニカー。3~4歳ごろのことだと思いますが、今でも買ってもらったお店も車種も覚えています。初めてのミニカーは、なぜかリンカーンとシトロエン。今考えれば、その年頃にしてはずいぶん渋いセレクトだと思いますが(笑)子供心にも、そのデザインがかっこよく感じたんでしょうね。そんな僕の車の志向性は、今でもこの時とあまり変わっていないかもしれません。
小学生の時に起こったのが、空前のスーパーカーブーム。北九州の片田舎に住んでいた僕にとっては見たこともないランボルギーニやフェラーリに憧れて、たまに通る外車を見かけては、友達みんなで追いかけたり(笑)。近くの空き地に捨てられていたボロボロの軽トラに乗っては、動かないハンドルを握ってその気になっていました。
大学生になって初めて手に入れたホンモノの車が、スウェーデンの「サーブ」。派手な車ではないし、どちらかと言えば日本ではマイナーなメーカーでした。でも、あまり人が乗っていない車が好きということもありましたし、とにかくそのデザインに惹かれたんです。さらに車好きが高じて、大学4年からはゴーカートレースにものめり込みました。
この世から無くなりそうな車を美しい元の形に
医師になった後もクルマ熱は冷めやらず、クリニックを開業してからは時間を見つけては気になる車を探しては、フルレストアするようになりました。
新しい車もいい車はたくさんありますが、実は僕が好きなのは主に古い車なんです。例えば、自分が生まれた年である1967年のキャディラックや、ユーミンのアルバム「流線形’80」のジャケットイラストに使われている1954年のコルベット、映画「プリティ・ウーマン」でリチャード・ギアが乗っていたロータス・エスプリや、007シリーズでボンドカーにもなったアストンマーチン・V8など、1台1台すべてにそれぞれの思い入れがあるんです。もちろんただのディスプレイではなく、すべて乗れる状態にしています。僕の思いは、好きな車はずっとこの世に残っていてほしいということ。だから気に入った車が無くならないよう、古い車を探しては元の形に戻してあげてるんです。
希少な車を見て触れて楽しむ機会を皆さんに
そうやって復元した車がかなり増えたので、今度はそんな珍しい車を自分だけではなく、たくさんの方に楽しんで欲しいと思い、立ち上げたのが社団法人乗物振興会です。残念ながら現在は開催できませんが、これまで学童保育の施設などで、車を見て触って乗れるイベントを開催してきました。単に見るだけではなく、好きなだけ触っても乗り込んでもOKですし、実際に大きなリムジンに子供たちを乗せて、会場内を走らせたりもしています。実は今の子供たちはクルマに興味ないかと思っていたんですが、毎回500人もの親子を集める大人気のイベントに。早くまた開催する日がやってきて、子供たちの歓声と笑顔を見ることを僕自身本当に楽しみにしています。
次回は、なぜ僕が古いクルマに魅力を感じるのかをお話したいと思います。大好きなクルマのことになると、ついつい話が長くなってしまいますね(笑)でももう少し、僕の車の話におつきあいいただければうれしいです!