あけましておめでとうございます。
Vol.6でもお話しした通り、年末年始は美容外科医には休みなくバタバタとしていましたが、皆様は良きお正月を迎えられましたでしょうか?
さあ、新たな年が始まりました。
最初のコラムは何にしようかと思ったのですが、新年を迎え気持ちを新たにする意味で、ずっと考えていたことをここに残しておこうかなと思います。
同じ顔になるのが流行り?
開院以来21年、全国にクリニックも8院となり、優秀な先生方もたくさん仲間になってくださいました。そのおかげで、僕自身はここ数年後進への指導と経営者としての役割が多くなり、現場から少し離れていたんですね。改めて美容外科というものを客観的に見ることができるようになり、最近の美容外科の傾向にはやはり以前とは大きく変化していると感じています。
最近特に感じるのは、その患者様自身の特徴に関係なく、同じ手術で同じ結果を求める傾向が多くなっていること。例えば眼なら、とにかく大きく見開いたような眼が好まれていたり、簡単に言えば、みんなが同じ顔を目指しているんですね。
過去に固執せず、今の美を理解する
例えば僕が若い頃は、患者様のもともとの素材を活かして最大限きれいにするのが美容外科の醍醐味であり、僕自身の考えでもありました。大がかりな手術をして変わるのは当り前。ちょっとしたことで、患者様の雰囲気、醸し出すものを変えるというのも僕らの仕事だと考えているからです。
そう思っていても、同じ顔の傾向が今の美しさとして求められているとことも事実です。患者様の思いを受けとめ、ご本人の思いをかなえてあげるのが我々の仕事。自分の考えに固執するのではなく、やはり常に新しい手術のテクニックを身につけ、美のセンスを磨くことが重要なのだとより感じるようになりました。
だからこそ見えてきた、必要なこと
そうやって新たな美を追求していくうちに、逆にだからこそ必要なんだと気づかされたことがあったんです。それが先ほどお話した “患者様の魅力を最大限に活かす”という考え方とそれができる技術です。それがないと、患者様に「ここまでやりたい」と言われたら、そのまま「はいわかりました」となるだけ。患者様に対し「そこまでしなくてもこれだけきれいになれる」と的確なアドバイスをするのも、医師として必要な事です。
これまで培ってきた考えに固執しては、前進はありません。でもただ捨て去ってしまうのではなく、同時に最新の技術と現代の美を知る視点を同時に持つ。それがガーデンクリニックの目指す美容外科のあり方なのだと改めて考えています。
思いを伝え、前進する2021年に
新年を迎え、少し難しい話になってしまいましたが、思いは自分の内に秘めているだけでは実現しません。今改めて自分自身がクリニックで形にしたい思いをここに残し、新たな年へと踏み出したいと思っています。
そんな感じで始まった2021年。また気づいたことをいろいろと書いていくつもりですので、おつきあいいただければ嬉しいです。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!