マリオネットラインとは口角から顎に向けて走る左右2本の線のことです。
ほうれい線の先と重なり、二重ほうれい線と呼ばれることもあります。
20代から悩む方もいらっしゃいますが、通常は40~50代頃から目立ってくると言われています。
加齢に伴う3つの要因
脂肪の重みによるたるみ
お顔の脂肪には、いくつか種類があります。メーラーファット、バッカルファット、そして皮下脂肪です。このうちメーラーファットは主にほうれい線に作用し、バッカルファットがほうれい線とマリオネットラインの原因となります。
若いうちは皮膚や皮下組織がしっかりしているため、バッカルファットの重みに耐えられますが、次第に重力に負けて脂肪が下がり、マリオネットラインが深くなってしまいます。
若いうちからバッカルファットを除去しておくことや、皮下脂肪を吸引して皮膚と皮下組織を引き締めておくことで予防できます。
広頚筋のゆるみ
広頚筋は薄い膜のような筋肉で、頬から鎖骨の辺りまで広がっています。この筋肉が緩むと頬を下に引っ張ってしまうため、フェイスラインが不明瞭になり、マリオネットラインも深くなってしまいます。
口角下制筋
文字通り口角を下に引き下げる筋肉ですが、この筋肉が加齢とともに伸縮性を失って硬く縮まってくると、口がへの字になり、マリオネットラインも深くなってしまいます。
口をへの字にする癖がある方や強く口を閉じる癖がある方は、口角下制筋が拘縮しやすいため、普段からの表情に気をつけることである程度予防が可能です。