シリコンバッグ、あるいは脂肪注入やヒアルロン酸注入で豊胸をした場合、いずれも胸の感度が変わることはありません。
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原因
乳房の構造を表面から見ると、皮膚・皮下脂肪・乳腺・脂肪組織・大胸筋という順になっています。そして、皮膚の感覚を司る神経は皮膚と皮下脂肪の間に網目状に存在しています。そこから細い枝を皮膚の表面近くまで出しており、触れた感触が電気信号として脳に届くのです。
シリコンバッグは、乳腺下や大胸筋下に挿入します。そのため、皮膚とは距離があり、感度に影響を与えることはありません。
脂肪やヒアルロン酸を注入する場合は、乳腺下や皮下脂肪内などの様々な場所に入れますが、皮膚の浅い層へは注入しません。どちらにしても、皮膚の感覚とは無関係でしょう。
ごく稀に、皮膚の感覚が鈍くなったと仰る患者様はいらっしゃいますが、その原因は心理的な要因が関係している場合がほとんどです。胸だけに限らず、感度というのは精神的な状態によって感じ方が違います。豊胸をしたことによって後ろめたい気持ちが出てきてしまったり、バレてしまうのではないかと不安になったり、というような潜在的心理が感度に影響してしまうのです。
一方で感度が上がったと仰る方も時々おられますが、こちらに関しても何らかの心理的要因が働いていると考えられます。
万が一、手術操作により部分的に神経が傷ついてしまったとしても、問題はほとんどありません。少々感覚が鈍くなっても1~2ヵ月でほとんど完治します。